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November 04, 2017

ナラタージュ、2回目観てきました。

ナラタージュ、2回目観てきました。

1回目は、とにかく話についていくだけで精いっぱいだったのですが、
2回目は、ゆったりした気持ちで、
1回目で気が付かなかったこと、意識しなかったことが、
ああそういうことだったのか・・・と思ったり。

以下、ネタバレを含みます。


1回目は、ゆず子ちゃんの死が唐突で、理解できなかったのですが、
今回、ゆず子ちゃんは、もう一人の泉なんだなあと。

葉山先生は、泉のことは救うことができたけれど、
ゆず子ちゃんを救うことはできなかった。

葉山先生は、危うい感じの子をほっとけないんだろうなあと。

奥さんも、危うい感じの女性だったんでしょうね。
そういう人に魅かれて結婚した。

葉山先生と泉は、お互いのどん底をを救いあって、
そして、泉は、葉山先生のためなら何でもすると言えるくらい強くなった。

泉には、もう自分は必要ないと思ったのかもしれない。

ゆず子ちゃんの死もあって、
自分を一番必要としているのは、妻だと思って、
妻の元に戻ることを選んだのかもしれない。

懐中時計は、葉山先生の父親が出ていくとき、彼に残していったものだったんですね。

「幸せであるように」というポルトガル語は、
父親が息子の幸せを願って彫ったもので、
葉山先生は、それを知っていて、
父親の自分への思いを知っていたのかもしれない。

彼にとって、父親の愛情の証しである、
本当に本当に大切な宝物を泉にあげたんだろうなあと。
泉の幸せを祈って。

懐中時計のおかげで、父親の自分への愛情を感じることができていたからこそ、
奥さんの父親の、娘に対する思いもくみ取ることができて、
妻を今度こそ幸せにしようと思ったのかもしれない。

だから、今頃、葉山先生と奥さんは、
それなりに幸せに暮らしているのではないかと思う。

危うい感じの女性を救うことに、
自分の存在価値を見出している人のように思うから。

今回は、「何なんですか?!」と、何度も言う、
泉の葉山先生に対する怒りが、とても伝わってきた。

自分の気持ちを知っていながら、
ハッキリしない葉山先生に対する苛立ちと、狂おしいほどの愛しさが、
髪の毛を切ることからシャワーのシーンだったんだろうなあと。

だから、最後に、
葉山先生から泉が知りたかったこと(奥さんとの真実や自分への思い)を聞いて、
泉はスッキリしたのかもしれない。

葉山先生が奥さんの元に戻ることも納得したし、
自分と葉山先生との終わりも受け入れられた。

苛立ちも消え、終わりを受け入れられたから、
葉山先生の家に行って、
全身全霊で、互いのすべてを体感したかったのかも。

今回の私は、
泉も、もしかしたらゆず子ちゃんのような運命になっていたかもしれないと思いはじめたあたりから、
ラストまで涙が止まらなかった。

映画の世界に入り込んで、
登場人物の心情に思いを馳せることができるかどうかで、
この映画を楽しめるかどうかが分かれるのかも。

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