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October 09, 2017

『ナラタージュ』についてのお願い

この映画が、映画評論家などに、
“映画らしい映画”のように表現されているのを読みます。

映画らしい映画というのは、
映画館という日常から隔離された暗い空間で、
大スクリーンに映し出された世界に没頭するからこそ
楽しめる映画ということかなと思うのです。

ナラタージュという映画の魅力は、
説明を極力排除して、
観る者の想像に任せる余白を残していることだと思うのです。

だから、余韻を引きずるし、
あれやこれや、想像し、考える。

百人いれば、百通りの解釈や感想が出てくるのは当然。

一つの作品を通して、無限の広がりがあるから、
好奇心がそそられる。

たくさんの映画評論家が評価する理由は、ここにあると思うのです。

映画は、監督が創った作品。

何を残して、何を削るか、
どれほど考えに考えて、完成させたことか。

削られた部分は、観る者の想像に任された余白。

その余白を、原作を読んで埋めようとする人もいるでしょうが、
ファン以外は、そこまでする人は多くはないと思うのです。

原作を読んだ人と読んでいない人で、
感想が違ってくるのは当然ですが、

原作ではこうなっている・・・というように、
具体的な内容を、書かないでいただきたいのです。

原作の具体的内容を書いて、
他の人の想像という楽しみと、
この映画に感じた魅力を奪わないでいただきたいと、
切に願います。

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