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June 21, 2016

99.9最終話

ドラマ99.9終わりましたね。

深山先生が、事実至上主義から、まったくブレルことなく貫き通したことが、
このドラマの後味を良くしたように思います。

検察という国家権力に打ち勝つには、事実しかないという信念ですね。

国家権力を敵にまわすというのは、たいへんなことです。
常軌を逸した変人でないとできないというのが、深山先生の役作りの根本だったのかもしれません。

強いものに虐げられた人を救う正義のヒーローであったならば、
深山せんせーは、庶民の味方として、視聴者の多くから受け入られたかもしれませんが、
彼は、事実の味方。

事実のためならば、人の気持ちも踏みにじる。
だから反感も買うでしょう。

でも、気持ちなんていうのは、客観的事実とは真逆なものですからね。

事実の味方という、クールな新ヒーローの誕生ですね。

表面的には、親父ギャグや小ネタや主人公の変人ぶりが、ドラマの面白さを作っていましたが、
作り手からの陰のメッセージは、
権力を持つということは、事実を捻じ曲げることも、人を殺すこともできる、こんなに怖いことなんだよ、
あなたたちは、こんな怖い人たちに支配されているんだよ・・・という警告のように思います。

警察や検察の捜査のずさんさがドラマの中で目立ちましたが、
現実も、正しい事実を証明することが大事なのではなく、
組織の権威を保つことが最優先事項なんだろうと思います。

日本社会はそういう社会ですから。

そして、多くの日本人が、その権威をありがたがる。

スマイル、そして99.9。
瀬○口Pと潤くん主役のオリジナルドラマが、立場や趣は違えど、
国家権力が人間の罪を裁くという共通のテーマ。

自分たちが置かれたエンターティメントいうフィールドで、
視聴者に伝えたいことの本質に、
この二人が共通に持っているものがあるんでしょうね。

面白おかしい甘いパッケージに包まれたドラマ『99.9』。
でも、その芯には、強く高い志が貫かれていると思います。


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