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February 06, 2014

傷つくことの効用(失恋ショコラティエ第4話)

薫子の、「彼女になりたいわけでない。笑っているそばにいられるだけでいい。」という独白と、
仕事場で皆が笑って仕事している妄想。
わかるなあ・・・と切なくなるのと同時に、
これって、傷つくくらいなら、自分の本心を隠して現状維持を望む、
ものすごく多くの人たちのユートピア(理想郷)じゃないかと思いました。

私、自分が傷つき、のたうち回ることなしに本当に欲しいものは手に入らないと思っているんです。

だから、爽太がショコラティエとしていい仕事をするために、サエコに傷つけられたいという気持ちわかるし、
現実のサエコではなく、男を次々と食い倒す、爽太の頭の中のサエコ像に恋しているのかもしれない。

一方サエコは、自分が傷つくことなく、次々と男を乗り換えて、
そして、思い通りの結婚をしたと思っていた。
ところが、待っていたのはこんなはずではなかった結婚生活。
深く傷つくことで人間という生き物の真実に気づく経験をしていないので、
結婚という人生の一大事で判断を間違う。
表面を飾るブリッコで男をだましてきたから、男の見かけの価値に騙されてしまったとも言える。

薫子は、この世に存在しない脳内ユートピアから一歩踏み出して、
自分の正直な気持ちと現実に向き合って、メタメタに傷つくことで何をつかみ取ったら、
自信ができて、他の女性たちを悪く言ってしまう自己嫌悪から抜け出して、
魅力的な女性になれるのに・・・と思う。

このドラマ、最終的に誰とくっついて欲しいというのではなく、
誰ともくっつかず、映画で続編ができるといいなあと思います。
視聴率はイマイチでも、お金を払ってでも見たい濃いファンがたくさんいると思いますもの。


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