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January 02, 2013

紅白雑感

今年の紅白は、なんといっても美輪明宏さん。
ヨイトマケの唄は、ずいぶん昔に聴いたことがあるけれど、
その頃は、シスターボーイの繊細さだったけど、
数十年を経て、人生のあらゆることを血肉にしてきた彼の、
どっしりと根を下ろし、微動だにしない力強さに圧倒されました。
奇抜な恰好をして、人生相談のようなことをよくやっているけれど、
あの歌を聴かせてもらったことで、
彼の言葉の一つ一つの説得力がまったく違ってきたように思います。
70歳を過ぎて、衰えるどころか、さらにさらに声量が増して、
生きることへの鬼気迫る迫力で、人の心を飲み込んでしまいます。
彼は、芸能界の波乗り上手の反対で、
自分の場所を動くことなく、深く深く掘り続けたことで、
周りのあらゆることがよく見えるようになったように思います。
美輪さんから、今の潤くん、嵐についてどう思うか、ぜひ聞いてみたいです。

ガチャガチャした前半と違って、後半は、美輪さんはじめ、惹き込まれる歌や、
スタッフの創意工夫がいろいろあって、
とても充実していて、かなり満足した今年の紅白でした。

嵐の今年の“ふるさと”、2番の歌詞が変わりましたよね。
今までの歌詞が、美しい過去を懐かしむイメージで、
ふるさとをなくさざるを得ない人たちにとってどうなんだろう・・・と、ひっかかっていたのですが、
今回の紅白で、苦しみがあるから喜びがある、すべては心次第という、
未来への力強いメッセージに変わっていて、良かったなあと思います。

玉三郎さんはじめ、歳を重ねてさらに精進し続ける人へのふるさとのイメージを尋ねたことで、
嵐にあまりなじみのない層にも、共感してもらえたのではないかと思います。

そして、ワイハとFaceDown。
ワイハのバックの映像が、それまでの他のたくさんの歌手たちのバックと似ていて、
ああ、またか・・・と思ってしまいました。
ワイハのバックの映像がなかった方が、
FaceDownの新技術とのコラボが目立って良かったのではないかと思います。
ダンスも含め、せっかくの驚愕のパフォーマンスなのですから、
コントラストをハッキリさせるか、あるいは、ワイハをやめるか・・・。
欲張らず、どうしたら、嵐に興味のない視聴者のぼーっとした脳に強烈な印象を残すことができるか・・・
それが、紅白の勝負のように思います。

まあ、文部省推薦のような嵐と、
最新技術を積極的に取り入れた尖がった嵐というギャップは、
嵐のイメージ戦略として、イケテルなあと思います。

嵐の3回目の司会は安定感と、嵐独特のチームワークで、安心して見れました。
白組勝利の時のガッツポーズと日本中の視聴者へ語りかけた最後のメッセージで、
ああ、長い間望んでいたトップに立てたんだなあ・・・と実感しました。
でも、トップに立ったからこそ、そこに安住することなく、次のトップを目指して歩み始めるんだろうなあと思いました。


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