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August 12, 2011

本当は甘くない『きみはペット』

8年前のきみぺを振り返ってみると・・・の第2弾です。

ネタバレを含みますので、ご注意ください。

ドラマとしてのきみぺの素晴らしさって、
一言でいうと、”対比の妙”じゃないかと思うんです。

まず、キャストが、般若というニックネームがぴったりの硬い感じの小雪さんと、
ふわふわ柔らかくてキラキラ可愛い松潤。

東大出のバリバリキャリアウーマンだけど、遊園地のかぶり物をしていじめられるスミレ。
世界的コンクールで優勝するバレエダンサーだけど、トイレ掃除もするペット。

不器用なスミレと、世間智に長けているような福島さん。
身一つでどこにでも行く武志と、社会の中でエリートコースを行くハスミ先輩。

おとぎ話のような夢のマンション生活と、突如出現する哲学的問い。
ユーモラスな笑いと、わかるわ~という共感の涙。

ワイワイ楽しいスミレとモモと、ペディキュアをしてあげるときの静寂で互いの心中を推し量るような余白。

ペットには自分をさらけ出して強気でいられるのに、好きなハスミ先輩にはコチコチなスミレ。
スミレに恋し始めて切ないモモと、女ったらしの武志。

あのですね。
合田武志くんは、天性の女ったらしだと思うんです。
女の人の懐にスーッと入り込んでいくんでしょうね。
家出をしたときにかつての女性の元を訪ねていましたよね。
ルミちゃんに対する、キスと同時に冷たい態度っていうのは、
そういうツンデレに弱いと見抜いているからなんじゃないかと思うんです。
スミレのペットになっているのも、彼女がそれを望んでいるから。
そして、何といっても、「愛しているよ、俺の人生。」
私、放送当時、この言葉にやられました。
母親なら、これほどうれしい言葉はないと思います。
この言葉で母親の夏木マリさんは、
”まっ、いっか。しょうがないわね。”と思わされたでしょうが、
結局は、よそのおねえさんのペットに逆戻りですよ。
いやはや、女心の操縦術はたいしたもんです。

でもですよ。でもですね。
こんな女ったらしで、世界中どこに行っても自分に貢いでくれる女に困らない彼が、
スミレに恋をして、スミレの望むペットを演じ続ける決心をしたんですね。
彼の苦しい胸の内が、8年経った今になってものすごく想像できるんです。

これは、スミレのキャラがぶれずに貫かれたので、自分を重ね合わせて共感しやすかったのに、
モモのキャラが変幻自在で、とても魅力的だったけど、
その心中がイマイチ想像できなかったということもあるかもしれないですね。

いやはや、何年経っても、そのときの自分次第で、
かみごたえのあるドラマですね。


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