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July 26, 2011

原田芳雄さんの死に思うこと

原田芳雄さんのお通夜に潤くんが参列していた映像がWSで流れていましたね。
原田居酒屋によく行っていたのでしょうか。

原田さんはいろんなドラマや映画でおなじみでしたが、
私にとっては、なんといっても『火の魚』です。
テレビをたまたまつけていたら、広島のNHK地方局が作ったこのドラマが始まって、
グイグイ引き込まれて、のめりこんで見ました。
数々の賞を得たドラマだそうですが、
偏屈で傲慢な老作家の孤独がひしひしと伝わってきて、
え~?! これがあの原田芳雄???と、驚愕でした。
俳優って、結局、どんな空気を醸し出すかに尽きるような気がしました。

2009年制作のこのドラマを撮影時には、
原田さんの家族は余命宣告を受けていたようで、(WSより)
命をテーマにしたこのドラマ、
その事実が、彼の役作りにリアリティを持たせたのでしょうか。

でも、余命宣告を受けた末期ガン患者でも、
元気に生き続けている人たちを何人も知っている私からすると、
WSなどの報道で知る原田さんは、
たった一つしかない自分の命を赤の他人である医師に任せて、
役者としての欲に殉死したような印象を持つのです。

末期ガンを克服した人は皆、
全身全霊で自分の生に向き合い、
深遠なる命の真実にたどりつき、
そこから不死鳥のように甦っているんですね。

松田優作さんはじめ、ガンで亡くなった素晴らしい俳優たちは、
ガンと壮絶に闘いながら、役者魂を貫いたような報道がされ、
また、それを褒めたたえるような風潮があるけれど、
死んでしまったら、お終いです。
一旦役者の欲を捨て、生きる欲を優先したら、
役者としても新たに生まれ変わり、さらに刺激的な別の世界も待っているのに、
もったいないことだなあと、いつも思います。


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