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December 28, 2010

おまえは俺になれる。

先日たまたま見て、そのまま最後まで観てしまったのが、
香川照之さんが、松田優作さんに、「おまえは俺になれる」と言われたことを検証する番組。

松田優作さんは、人間の感情の機微を表情に表すのが素晴らしくて、
あの作品の、あのシーンの、あの表情・・・という、
まさにその瞬間を表す印象的な表情をたくさん残しているんだけど、
それは、松本潤も同じだなあと思います。

ごくせん、きみぺ、花より男子1とリターンズ、スマイルなんかを見ると、
松本潤こそ松田優作になれる、いやそれ以上の俳優になれると思うんですよ。

でも、松田優作との違いは、彼は作品作りに凄まじい執念を見せ、
役作りのために奥歯を抜いたり、脚本を書き変えたり、監督と衝突してクビにしたり。。。
そういう伝説を残すほどの強烈な個性が、松田優作の松田優作たるゆえんで。

それって、俳優として素晴らしいことなのかもしれないけれど、
のめり込めばこむほど、一人の人間の考えることの限界や傾向というのがあって、
どの作品も松田優作作品になってしまっているような。。。

松本潤の俳優としての特質は、松田優作とは逆の、
えっ?! これって松本潤?という新鮮な驚きで、
松本潤であって松本潤でないという人物像を作り上げること。
作品を自分流にもっていくのではなく、与えられた作品や役柄の中で、新しい芽を生み出すこと。

もしかして、松本潤という俳優は、
好きなように演じていいという自由を与えられるよりも、
ものすごく制限された条件下で、
強い縛りがあるからこそ、自分の個性とせめぎ合って、
非常にセンシティブで揺れ動く人物像を生み出せる魅力があるのかもしれません。


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