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October 09, 2010

同じ間違いを繰り返さないで!

主演ドラマの連続2作、『スマイル』と『夏虹』、
テレビ局も、制作者も、脚本家も違うのに、同じ失敗パターンを繰り返しているんですよね。

『スマイル』は、フィリピン人とのハーフで、新垣結衣ちゃんとの清純カップルで人種差別を描くドラマとの触れ込みだったし、
タイトルバックはいろんな人種の赤ん坊たちなのに、
初回が拘置所から始まって、死刑になるのか?と、え~、聞いていないよ!というショック。
そして、最終回はバタバタとまとめられたけど、まさかそんなことがメインテーマだとは思ってもいなかった死刑になるかどうかが、
主人公の運命を決める。

『夏虹』は、年上の竹内結子さんとのしゃれたラブストーリーという触れ込みとポスターやイメージ映像だったし、
それを体現するような男女ラブラブのタイトルバック。
なのに、初回でランドセルを背負った子供がいるという、超ガックリ感。
延々と子供との生活感あふれる日常が描かれ、
最終回はバタバタとまとめられて、まさかそんなことがメインテーマだとは思わなかった、子供の意志が主人公の運命を決めるという結末。

何が失敗かというと、視聴者が、「だまされた!」と思うこと。
人間は感情の動物だから、自分をだました人に好感を持つわけがないし、その作品にハマったり、応援する気にはなれない。

ドラマは制作者だけが作るものではないと思うのです。
それを受けた視聴者が、その世界を楽しみ、人に伝え、作品としての命を持つものだと思うのです。
その一番大事な協力者を裏切ってしまった。
しかも、潤くんの出世作二つの脚本家で、信頼を寄せていた人たちに。。。

『スマイル』は、死刑制度の是非をめぐる論争や裁判員制度への問いかけを持った、
よく事務所やTBSがOKを出したなあと思う難しいテーマで、
だからこそ、スタッフやキャストもやりがいを感じたのではないかと思うし、
私もいろいろ考えさせられ、潤くんがやって本当によかったと思う。
でも、視聴率や視聴者(ファン?)の反発からか、最後2話で脚本家が変えられるという異例の事態となって、
本当の結末は何だったのか? 何を訴えたかったのか? 闇のままとなってしまった。

もし最初から、”死刑制度や裁判員制度への問いかけのドラマです”と、
当たり前のことを当たり前に言っていれば、普段テレビを見ない人、松本潤にまったく興味のない人をもドラマに目を向けることができたと思うし、
ファンも、そういう志の高いドラマに潤くんが主演するんだという誇りと覚悟を持って受け入れることができたと思うのです。
そして、もっと骨格がしっかりしたドラマになって、脚本家が変わることもなく、当初の志を貫くことができたと思うのです。

今の日本の揺れる司法の中で、『スマイル』というドラマが、何らかの役割と新たな命を持って、
長きにわたって、たくさんの人の心を動かすことができる貴重なチャンスだったのに、
制作者たちが最初に腹をくくることができなかったために、中途半端なドラマになって、
このまま埋もれてしまうのが、本当に残念です。

同じことが『夏虹』でも繰り返され、反発を受けた。

制作前に、「こういうドラマを作るんです! こういう志を持っているんです!」と、ハッキリ公言できないようなドラマは作るべきではないし、
そういうドラマに潤くんは出演してほしくないと切に思います。


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