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August 25, 2010

『夏虹』考

『ごくせん』は、ヤンクミと慎が教師と生徒なのに、もしかして好きあってる?
・・・みたいな感じが最終回に向かって少しずつ出てきて、
最後の最後の慎の言葉、「悪いが4人だ」に、
視聴者は、ギャ~!となって、
この続きを見たい~と、ドラマが終わってからもずっと盛り上がっていましたよね。

『きみぺ』は、可愛いペットのモモが、
野獣に豹変して、自販機にガンガンキスをしたものだから、
ギャ~!となって、次の週の放映をドキドキ待っていましたよね。

『花男』は、弁当を靴で踏みつぶすような暴君の道明寺が、
つくしに殴られてポカーンとなった表情で、
恋に落ちたということが一瞬でわかりましたよね。

こんな風に、視聴者の心をとらえるラブストーリーって、
「好き」とか言わなくても、
それまで積み上げてきたものを、えっ?!という感じで裏切って、
胸キュンキュン盛り上がって、この後どうなるのかしら、次も見なくっちゃ・・・とさせるんだと思うんです。

ところが、『夏虹』は逆なんですよ。
パラシュートのひもを切られただけで、いつ、どの瞬間に恋に落ちたかもわからず、
詩織の気持ちをおもんぱかる間もなく、「好きだ」と言って、
仕事場の給湯室でキスを迫って、
相手からドン引きされるだけでなく、
番宣やオープニング映像で、おしゃれなラブストーリーだと思っていたら、
小学生の子供がいた!という衝撃の事実で、視聴者をドン引きさせてしまった。

大雅も大貴も、なぜ詩織を好きになったのかわからないまま、
「好きだ、好きだ」と言ったって、視聴者は共感できませんよね。
その点、桜は言葉とは裏腹の気持ちの揺れが丁寧に描かれているので、共感できるのは当然だと思うんです。

亡くなったダンナの実家に、夏休みで母子が帰るというだけで、
なぜハアハア追いかけて、あんなに切ない表情になるのかわからない。

仕事を頑張ると一大決意したのに、
詩織親子を守ると言う大雅に、はあ~?

「大雅さんがいなくなると楽になる」と言う詩織に、
「いなくなっても構わない」と言う大雅、
それに対して、「やっぱり嫌」という詩織。
おお~、やっと単純には表現できない男女の心の揺れが描かれるかと思った途端、
またしても大雅からのキス。
「好き」とキスさえしていれば、女(視聴者)は落ちると思ってんのか、ゴラ~!と、怒り爆発。

ドラマって、きっちりしたコンセプトがあって、
それが、いい意味に裏切られるから面白いんであって、
『夏虹』は、いったい何がテーマなの?とフラフラしたまま、
おっ、いい感じになったかな・・・と思うと、悪い意味で裏切られてしまう。

大雅は可愛いし、頑張っているし、
登場人物たちはほのぼのいい感じだし、
いいシーンもたくさんあるのに、
肝心なラブストーリーのところで、
胸キュンの逆に、冷めさせることばっかりしているから、
潤くんと竹内さんの相性がいいと思えるわけないし、
こんなんで、松潤は視聴率がとれないとか言って欲しくないと、切に思いますね。


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