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July 05, 2009

ファアウェイの狭い作品

潤くんが、AJSで『スマイル』を振り返り、ゴルフ用語を使って、
「凄くフェアウェイの狭い作品で、思いっきり打っても、何回打ったらフェアウェイの真ん中に止まるんだというような、
すごく狭いところに打つドラマだと思う」と言ったこと。
なるほど、そうだなあと思いました。

理解・共感してくれる人が狭い範囲で、
それが、年齢とか、性別とか、経験とか、何か具体的なことでターゲットが絞られるわけではなく、
どこにキャッチしてくれる人がいるかわからないから、とにかく思いっきり打ってみるしかないという、
わかる人にはわかる・・・という世界。

じゃあ、どんな人がわかってキャッチしてくれるかと言えば、
世の中、どんなこともあり得るし、
その不条理の中から生み出される哀しみに共感できる人かな・・・と思うのです。

公式のBBSを読んでいると、たくさんの中学生がこのドラマの訴えたいことを理解していて、
普段ドラマを見ないようなご主人たちがハマっているというようなことが書かれていましたね。

まだ人生経験の少ない中学生たちの方が、どんなこともあり得るんだということを受け入れられる柔軟性があり、
なまじ人生経験をした大人の方が、自分の固有の経験に縛られて拒絶反応がある。
でも、ご主人たちの中には、口には出さないけれど、社会の理不尽・不条理に耐え、或いは闘っている人たちがいるということでしょうか。

ファンの中でも、いじいじ泣いてばかりいるビトに魅力を感じない人も多かったようだけど、
いじめられて辛い思いをしている人の中には、
愛情がことのほか強く、深く物事を考えるがゆえに、不器用な生き方しかできない、
人間的にも優れ、独特な魅力を持った人が大勢いるということに思いをはせることができないのでしょうか。。。

潤くんが、このビトを懸命に演じぬいたのは、
ビトという人間に魅力を感じたからであり、
中井貴一さんが、脚本を読んで出演を決めたのも、
不条理の中を懸命に生きる哀しみを理解できる人だったからではないかと思うのです。

こういうことは、いくら説明してもわからない人にはわからない。
でもわかる者同士は、一言二言、或いは一瞬の空気で分かり合える。
中井さんが打ち上げが終わった次の日に、潤くんを自宅に招待してくれたのも、
芸能界という魑魅魍魎の世界で、分かり合える貴重な同志に出会えたからではないかと思う私です。

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