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July 22, 2009

最終回を知ってから観た第1話

今日、久々に第1話を観て、ビックリしました。

おなじみのストーリーのはずだったのに、今日観た第1話は、
まるで3Dメガネをかけて観た映画のように、立体的な奥行きを持って、
すごい迫力で、グイグイと迫ってきたのです。

以前見た時は、まだ1話しか知らなくて、
平面的なストーリーに、雑多なエピソードが詰まっている印象だったのに、
ビトにとってフィリピン野郎という言葉が持つ意味、
外国人登録証を突然見せるように言われることの痛み、
2015年の拘置所でのビトの笑顔の裏の苦しみ、
花がビトにあげたブタさんの意味、
あんな恐ろしい林の両親の様子、
そういうたくさんの人物や事象の背景や過去や未来を知った今となっては、
このドラマは、とんでもなく大きなスケールを持つ、たいへんな力作なんだと思いました。

初見のときは、オドオドしているだけのように思えたビトが、
彼にとって古瀬刑事や警察がどんなに恐ろしいものであるかわかった今は、
その一つ一つの恐怖の表情がものすごくリアルで、
とにかく逃げた気持ちがとてもよくわかる。

そして、育児放棄され、7年も冤罪で服役していたビトにとっては、
町村夫妻は、やっと得ることができた初めての親で、
フィリピン人のハーフでも信じてもらえる?と泣きじゃくるビトは、
実年齢は26歳でも、親子の関係においては、おさなごのようなものだと思いました。
林の罪を着せられて服役していた彼は、何を考えて7年間を過ごしたのだろうか。
もしかして、何も考えず、精神的成長もせずにいることで、なんとか日々をやり過ごしていたのかもしれない・・・などと思いました。

最終回まで観た今は、何重にも入り組んだ構造がハッキリ理解できて、素晴らしいドラマだったと思えるけれど、
フィリピン人とのハーフの松潤と失声症のガッキーの『スマイル』というタイトルの新ドラマという予備知識だけで、
差別や偏見が実際にあるという知識もなく、親もなく服役が長かった人の心情もわからず、主人公が死刑になるかもしれないことに対する心の準備もできていない視聴者にとっては、
受け入れがたく思う人がたくさんいたというのも、仕方がないことかなと思います。

ドラマの作りとしては意欲的な斬新さで面白かったですが、
もし、古い出来事から順番に、主人公の心情の変化を追っていくストーリーだったとしたら、
このドラマは、どういう受け止められ方をしただろうか・・・とも思います。

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