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June 23, 2009

ある弁護士の話

弁護士さんの講演を聞きました。
というか、私が幹事の一人として主催しなくてはいけない会に、
弁護士さんを講師として呼んだんです。

紹介された40歳の弁護士さんは、得意分野は男女のもつれと言う軽薄なノリで、大丈夫かしら、この講演・・・だったんですが、
話が進むにつれ、活発な質疑応答もありで、引き込まれていきましたね。
いやあ、シンドイ仕事ですね。弁護士さん。
危険と背中合わせで、事件によっては、毎日自宅付近を警察が24時間見回りをしていることもあるそうな。
司法修習生時代に社会正義ということを徹底的に叩き込まれるので、どんなにたいへんでもやっていけるようなことを言っていました。

印象的だったのは、だいたいの裁判は最初に立てた見通しどおりに決着するんだけど、
可愛がってもらっている年配の先輩に言われたこととして、
勝つべき裁判に負けてはいけない、
負けるべき裁判に勝ってはいけないということ。
ビトの裁判は勝つべき裁判に負けたんだと思うので、
このままでは、社会正義に反するのではないかと思いました。

そして、ずっと心にひっかかっていることとして、
殺人事件の被告が、ずっとやっていないと主張していて、
高裁まで行ったけど、懲役13年になってしまったこと。
弁護士の彼からは、本人はやっていないと言ってても、
確信を持ちきれない苦悩のようなものを感じました。

人を裁くということのたいへんさ。
うつ病になる裁判官がたくさんいるそうです。

裁判員制度には個人的に反対だと言っていました。
裁判は民主主義にはなじまないのではないか。
人を裁くという重大なことだからこそ、神聖な領域として残しておいてほしかったと言っていました。

ボランティアとしていろんなことをやっているけど、
その中で、中学校に行って、
例えば、カラオケBOXが近所にできるという設定で、
まずは、店長、近所の住人、従業員、利用者、利用者の親など、
それぞれの役割ごとにグループを作って、自分の立場を明確にする。
そして次に、各グループに様々な立場の人が参加して話し合う。
つまり、条例を作る練習のようなものだと言っていました。
答えのない問題について、自分の頭で考えて、多くの立場の人にとって、よりよいルールを作っていくということだそうで、すごく面白いと言っていました。

この話を聞いて、長いけど『スマイル』の7話から最終回を題材にして、中学生たちにグループ討論させたら、面白いだろうなあと思いました。
1話ごとに、次の展開がわからない状態で率直な感想を述べ合う。
陪審員制度を扱った映画『12人の怒れる男』のような完成した完璧な作品でないからこそ、
様々な意見・感想が出てくるだろうし、
裁かれる側のラブストーリーも含まれていて、被告側の心情に思いを寄せることができ、
自分も当事者としてそのドラマの中で生きているような感覚で参加できると思うのです。

ところで、友人は娘さんが録画したこのドラマを、結局1話から全部見ていて、
すごく面白いと言っていました。

また、以前感想を載せた50歳の男性に先日会ったら、
毎回見れているわけではないけど、
松潤のファンになったよ。惚れてしまいそう・・・と言っていました。
もしかして、この男性のまっすぐな生き方が、ビトや松潤に共感する何かがあるのかもしれません。

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