« 町村フーズの社長への恩返し? | Main | 素朴な疑問 »

June 01, 2009

古瀬刑事の場合

これから過去の事実が明らかにされていくと思うので、まだまだわかりませんが、
古瀬刑事のビトについての異常な執着と嫌悪は、
ビトがフィリピン人とのハーフだからではなく、
ビトの精神性の美しさを憎悪したからではないかと思い始めました。

古瀬刑事が知っているチンピラ達は、虫けら以下の社会の害虫たち。
そんな中にあってビトは、その不幸な生い立ちにもかかわらず、
そういう範疇では収まりきれない、理解を超える清廉さがあった。
自分には理解できないもの、対処できないものに対する恐怖があって、
都合がよいことに、他の者とは違うフィリピン人とのハーフという事実があったため、
それをビトを貶める材料に使ったのではないかと思うのです。

ビトを見ていると、自分の醜さ・歪みを自覚せざるを得ないので、
精神性のレベルの違いを、
人種の違いにすり替えて、自らの心の平安を確保したのではないか・・・と思えるのです。

そして、古瀬刑事にとっては憎悪の対象であったビトの清廉さは、
花にとっては、愛と命をかける唯一無二の対象となった。

だから、ビトと花の初めてのキスシーンは、
男女のそれというよりも、
お互いの清らかさをいとおしみ慈しむものであったように思われる。
大切な大切な相手の清廉な魂を侵してはいけないというためらいを保ちつつも、
それでも顔と唇を少しずつ近づけていく二人。
迫りくる恐怖があればあるほど、
それぞれの内面の美しさが際立ち体現されたようなキスでした。

|

« 町村フーズの社長への恩返し? | Main | 素朴な疑問 »