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June 03, 2009

「壮絶な生きざまを見せた男の愛と正義の物語である。。。」

ビトとは、真逆のように思えるこのナレーションの言わんとするところが、
なんとなくわかりかけてきたような気がする、現在の私です。

ビトが林を撃ったのは、花ちゃんのために自分の人生を諦めたから。
つまり、自殺に等しいと思うのです。

殺人はいけない。自殺をしてはいけない。
偏見も差別もダメ。いじめてはいけない。
そういう正論の虚しさがひしひしと胸を覆います。

たった一人のおかしな人間のために、関わらざるを得なかった人達の人生がメチャメチャになるというのは、
現実世界でも起こり得ること。
そんなとき、おまえだったらどうする?とドラマが迫ってきているような気がします。

常識だとか、法律だとか、私たちの生活を守ってくれると思っていたものの無力さ。
でも、ほとんどの人間は、その中でなんとか平安な生活を維持しようとする。

なのにビトは、そのおかしな人間を信じて行動した。
林になんとか更生してほしいと願ったのは、愛ではなかったのか?
刑務所から出た人間が真っ当な道を歩く手伝いをするのは正義ではないのか?
ほとんどの人間ができないことを、勇気を振り絞ってやった。

その当時だけでなく、2015年の拘置所でも、伊東弁護士の、
「もしあのとき自分がついていってたら、運命は大きく変わっていたんじゃないかって」という言葉に対して、
「それは違うよ、一馬さん」と、穏やかに、でもきっぱりと言うビト。
ビトに後悔はないのか。
それは、結果はどうあれ、愛と正義の行動だったという確信があるから?
愛と正義を貫いたため、壮絶な人生を送らざるを得なかったビトの物語ということでしょうか。。。

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