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April 27, 2009

固定観念への挑戦

ドラマの始まりが2015年の拘置所・・・
というのが、新しいドラマへの期待でワクワクしていた私には、
違和感というか、拒絶反応がありました。
行きたくないところであり、縁のないところであってほしいのに・・・です。

でも、2話になって慣れたのか、不思議な感覚にとらわれてきたんです。
拘置所の中のビトは生き生きと楽しそうで、
看守の柏木さんとは、ソウルメイトであるかのように対等な関係で、
彼からたっぷり愛を受けて、夢があって幸せそうに見える。

このドラマって、私たちが生きている狭い世界での常識と思われていることや、
固定観念に真っ向から挑戦しているのではないかと、思い始めたんです。

花ちゃんがビトを信じたのは、ただ笑顔が素敵だったから。
そんなことだけであんな危険な行動をするなんて、私たちの常識ではありえない。
でも、笑顔にはその人の魂が宿り、それだけで信じるに足るんだと、
心底思っている人間がいる。
あ~、ここにこのドラマのメインテーマがあるんだと思いました。
差別とかは、このドラマを彩るサブテーマの一つにすぎないんだと。

脚本のサタケさんは、花男の道明寺の描き方を見ても、潤くんとのやりとりを読んでも、
俳優としての松本潤、一人の人間としての彼に惚れているんだと思うんです。
私が、彼が持っている常識ではとらえきれない大胆かつ複雑な内面に惚れているように、
サタケさんも、そんな彼の無限で豊かな可能性をダイナミックに開拓したいのでは・・・と思ったりします。

たくさんの修羅場を経験することによって、内面が汚れていく人間と、
魂が磨かれていく人間がいる。
一見悲惨な生い立ちのビトと、声を失った花を通して、そのピュアな魂の変遷を描き、
実は偏見だらけの私たちに挑んでいるように思うのです。

中井貴一さんが、芝居をすれば相手がどういう人間かわかる・・・と言っていましたが、
花ちゃんも、笑顔を見れば、どういう人かわかるんでしょうね。
どちらも、その人の社会的評価とか生い立ちとか、そういう表面的なことではなく、
自分で獲得した独自の手段で、人の本質を見抜くことができるのでしょう。


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