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January 09, 2009

花男Fディレクターズカットへの疑問

(ネタバレ注意です)

花男Fのディレクターズカットで、
つくしは、「結婚しても千石屋で働きたいし、弁護士になりたいから」と言い、
桜子は、「社会に出てバリバリ働いているから、キラキラ輝いている」とつくしたちに言われ、
結納の最初で、楓が、「グループのトップに立つ男の妻が弁護士なら、企業にとっても鬼に金棒よ」と言っていて、
これらが全部、本編ではカットされているんですよね。

明らかに、女性が働くこと、自立することに関する部分が意図的にカットされているんだと思いました。

リターンズでは、雪山で死にそうになったつくしが、
弁護士になって活躍し、家族のための家を建て、道明寺と結婚して・・・と自分の夢を描いていたのに、
ファイナルでは、道明寺の子供を生んで・・・が夢になっていた。

これって、多くの女性が潜在的に持つであろうシンデレラコンプレックスを配慮して、
平凡な女の子が、王子様と幸せに暮らしました・・・というエンディングの方が、
自分と重ね合わせて共感する女性が多く、興行収入もリピート率も高いと判断したからなのでしょうか?

花男1で、道明寺財閥だからと言っても、まったくなびかず、
「自分で稼いだこともないガキが、調子こいてんじゃないよ!」と、
タンカをきって、ぶん殴ったつくしだから、
他の誰でもありえない、唯一無二の運命の女だと思って、
様々な困難を乗り越えて、愛しぬいたんですよね。

ファイナルでは、愛することで成長をとげた道明寺に対して、
彼が愛したはずの、強く自立したつくしではなく、
結婚を迷っている普通の女の子になってしまっていた。

ディレクターズカットのエンディングが、なぜかしら花男1の飛行場でのラストシーンの再現だったのは、
何を暗示しているんだろうかと思います。
花男の日本版のドラマは、1ですでに完結していて、
道明寺が惚れるにふさわしいつくしは、1で終わっていて、
リターンズとファイナルは、ファンへのサービスですよ・・・ということでしょうか?

いずれにしても、人間の脳は上書き保存するそうですから、
1の飛行場での別れのシーンが、花より男子のラストにふさわしく、
後のストーリーは、各自の自由な想像に任せますし、
リターンズとファイナルは、その想像の一つの例ですよ・・・
ということなのでしょうか?


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