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May 12, 2008

『隠し砦の三悪人』宣伝隊

高校生のころ、異常に映画が好きだった。
親に、「図書館で勉強してくる」と、うそを言っては映画館に入り浸っていた。
暗い映画館の中で観る大きなスクリーンは、夢にあふれていて、心踊りワクワクしたものだった。

そんな私がいつしか映画を観ることが少なくなっていた。

評判の映画、賞をとった映画、話題になっている映画、
それなりに観に行くんだけど、つまんないのね。
どこがいいのかわからない。
良さがわからない私は、感性が鈍いのかしら・・・と思い、
だんだん映画館から足が遠のいていった。

そしてロスで、『隠し砦の三悪人 The Last Princess』を観た。
ああ~、映画って、こんなに楽しいもんなんだ!と、久々に興奮した。
理屈抜きにワクワクドキドキして、そして、最後に胸キュンとさせられて、
後味よく、幸せな気持ちになって、映画館を去る。
これぞ映画の醍醐味!と思った。

こんな風に、ただただ圧倒されて、ひたすら満足されられた映画って、
風と共に去りぬ、ベンハー、オペラ座の怪人・・・、あと何だろう?

確かに、隠し砦は、こういう映画に比べて、ちょっと・・・と思う点がいろいろあるけれど、
そんな些細なことを凌駕するエンターティメント性。
そして、自分の使命に準じる雪姫という、全編を通しての強い芯。

黒澤映画と比較してとやかく言う人たちがいるけど、
身分の差などという、ある時期・ある地域に限られた人間の区別ではなく、
それぞれが、一人の人間としての誇りを持っているという、新・隠し砦の世界観の方が、普遍的でレベルの高いものだと思う。

こんな素晴らしい・楽しい映画なのに、入りがイマイチの様子。
テレビドラマが映画化される理由は、おなじみなもの・得られる満足が想像できるものの方が、安心して選択されるという日本人の習性によるものなんでしょうね。

そしたら、時間がかかっても、この映画の楽しさを伝え続けていくしかないんでしょう。
だって、観て、本当に面白かった・・・という映画はとっても少なくて、
ほとんどの人は、そういう映画を観たいという本能的な欲求を持っていると思いますもの。

今まで星フリは、アンケートなどで応援をしてきたけど、
今回は、隠し砦宣伝隊になることで、応援できますね。
こんなに自信を持って誰にでも勧められる、松本潤主演映画ができたこと、
とてもうれしく思います。

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