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May 17, 2008

裏切り御免!

微妙にネタばれがありますので、ご注意くださいませ。

『隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS』の面白さは、予想を裏切られることの連続だと思うんです。
○○だと思ったのが、実は△△だった・・・ということが、
これでもかあ~というくらい続きますよね。
まさしく裏切り御免の連続。

だから、オ~!とか、エ~?!となって、引き付けられて、飽きずに面白く観ていられるんだと思うんです。
旧作でキモとなったらしい、「裏切り御免」という武士にとってのやむにやまれぬ重いセリフも、
新作では、どうなのこれ?っていうくらい軽く言われて、これも予想を裏切る使い方と言えますよね。

旧作ラブの人たちは、恋愛が加味されたことを含め、この予想を裏切られるということが面白くなく、
旧作なんかどうでもいいという人は、予想を裏切られることにワクワクする。
この辺が、賛否を呼ぶんでしょうね。

ロスの試写会で一番喝采を浴びたのが、
大爆発の中から馬で現れた□□さん。そして、その後ろに××さんの顔が見えたときの喜びようは尋常じゃなかったです。(ですよね。ヒロスケさん)
ありえないこと、予想を裏切られることに大喜びするアメリカの観客。

一緒に観たアメリカ在住20年以上のA氏は、恋愛模様になったのに、観客を裏切るようなラストにいたく感銘したらしく、そこがキモだと言っていましたが、これは旧作にないこと。

この映画、樋口監督の前2作の出来から、動員数は多いだろうけど、中身が問題だろうな・・・という予想を裏切る正反対の滑り出し。

今後、さらに予想を裏切るような展開があるかもしれないし、
どんな歴史・運命をたどっていくのか楽しみです。

そして、名作とか言われる、評論家絶賛の映画って、破綻なく綺麗にまとまっていて、
そういう映画を観るたびに物足りなさを感じ続けていた私は、
破綻を力技でねじ伏せながら、グイグイ引っ張っていく『隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS』の魅力にとりつかれています。

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