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May 02, 2008

66歳男性の感想(ロス試写会)

『隠し砦の三悪人』、ロサンゼルスのプレミア試写会、行ってきました。
行こうかどうしようか迷いましたが、
18歳のとき、滝に打たれて、「世界中の人を幸せな気持ちにしたい」と叫び、
常に私の心を鼓舞し続けてくれたこの言葉の実現の第1歩ですから、
行かずにはいられませんでした。
仕事用にPCと携帯を抱えて、駆けつけました。

ネタバレBBSにヒロスケさんが、素晴らしいレポを書いてくださっていますので、私は印象的なことだけ少し書かせていただきます。

映画を観ている間、観客の反応がストレートで、新鮮で面白かったです。
ロマンティックな雰囲気になると、日本人だったら、息をつめてのめりこむのではないかと思うのですが、
アメリカの観客は、一斉にヒューヒューとはやし立てますし、
思いがけない展開になると、喝采が起こりますし、
会場が一つになって映画を楽しんでいる感じで、
実に痛快な、アメリカでの英語字幕つき映画鑑賞初体験でした。

以前、ブロードウェイで「プロデューサーズ」を観たとき、
着飾った紳士淑女の観客たちから、下卑た笑いがド~っと起こって、見た目との違いに驚いたのですが、
『隠し砦の三悪人』の観客たちの反応は、私にはとても心地よく爽快でした。
観終わって、映画だけでなく、観客たちにも拍手を贈りたい心境でした。

一緒に行ったのは、ロサンゼルス在住で、いろいろお世話になっている66歳の日本人男性(A氏)で、
「ここまで人の心を捕らえる松本潤という俳優を見てみたい」と言われてのことでした。
会場の外では、A氏を知っているロスの日本人プレスがたくさん来ていて、何人もに声をかけられていました。

A氏からは、「面白い、いいよ。アメリカ人に受けるよ。ただ、最後の○○が△△するのを理解できるかどうかがキモだな。なにしろ、アメリカ人は単純だから。」と言われました。
20年以上前に、アメリカ人に日本の製品を売るためにロスにやってきて、
艱難辛苦を乗り越えて、全米で成功した彼の言葉ですから、
説得力があります。

実際、上映後の質疑応答タイムで、若い女性から、「なぜ○○が△△したのか?」というような質問があり、
潤くんが武蔵の心境の変化を丁寧に説明し、通訳の人が英語にした途端、隣に座っていたアメリカ人のおばさんが、
大きくゆっくりと、「exactly!(そのとおり!)」と言ったのです。
そのとおり!ということは、漠然と自分ではこうではないかと思ったことを潤くんが言ってくれたので、うれしくなって発した言葉だと思うのです。

他にA氏の感想としては、
途中まで松本潤が主役という感じではなかった。途中から主役になったけど。
『LAST PRINCESS』だけのタイトルの方が、内容の的を得ているしアメリカ人にはわかりやすいのではないか。
楽しかったから、黒澤版の隠し砦も観たい。
などでした。

通訳を介しての質疑応答は、通訳が慣れていないのか、間延びしてしまって、テンポよく進まないため、
潤くんが、「ここにいる人で英語がわからない人はいないですよね。僕と樋口さんは、同時に日本語に訳してもらっているんで、そちらの方(司会者やC-3POのアンソニーさんの通訳)に日本語にしてもらわねくてもいいと思いますよ。」と言って、
慣れないアメリカで、しかも映画にうるさい観客からどんな質問がくるかわからない緊張した状態でも、
状況判断して、言葉に発して、人を動かすことができる人だなあと改めて思いました。

質問ある人・・・と問われると、一斉にバ~と手が挙がって、いかにも映画好きという男性たちからもいろいろ質問があって、
もっともっとこの質疑応答の時間があればよかったのにと思いました。

壇上では、樋口監督より堂々としているように見えたほどでしたが、
壇上から降りて、横の通路をコンサートのときのように小さくお手フリをしながら歩く姿は、
アメリカ人たちの中にあっては、まさに東洋からきた可愛らしいアイドルでした。

とまあ、ロスでの試写会の観客の反応はたいへんよく、
外国人にも、日本人のおじさんにも大いに勧められる映画であるということですね。


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