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January 22, 2007

『僕は妹に恋をする』の感想

思っていたよりも、ずっと気持ちのいい、じわ~んと余韻の残る静かな映画でした。

男女の双子という特殊な事情の二人ですから、他人がとやかく言えない世界に住んでいるんですよね。
元々一つであったものが、世の中に出て二人になってしまって、その片方の異性を求めてやまないということなので、
大多数の一般人に当てはめた倫理とか社会通念で断罪することは、難しいのかもしれませんね。
だから、ただ事実・日常だけを淡々と描いて、結論を押しつけることもなく、この二人のことは、誰も何も言えないでしょ・・・という感じの映画でした。
最後、じゃんけんでお互いをおんぶしあうことを延々と続けたのは、一心同体を暗示しているのかしら・・・なんて思ってしまいました。

栄倉奈々ちゃんは、ピュアで可愛くて、とってもいい感じでした。
潤くんの高校生はきついですね。
二段ベッドで携帯を開いたとき、耕二のベッドでのエロイ携帯開きを思い出してしまって、耕二の方がずっと似合っていました。
そしてアップになる顔は、アイドル誌とは違って、リアルで汚くて。。。
でも、そのリアル感に、ああ、この人は生きている人間を表現する俳優なんだなあとしみじみと実感させられました。

綺麗な俳優・アイドルが波瀾万丈なストーリーを展開しても、安っぽく平板に感じられることがあるけれど、
この僕妹は、平板な作りの映画なのに、頼をはじめキャストの感情が深く刻まれて、良質なものを見せられたという満足感を与えてくれました。

若くて美しかったアイドルがいずれ歳を重ねて、
ただのオッサンになるか、
リアルな映像にさらされても、内面の魅力で観客を強く惹き込むことができるようになるか・・・という分かれ道がありますが、
松本潤は、後者たり得ることを、この僕妹で証明してくれたように思います。

<コン・ネタバレBBS>・・・左上リンクからどうぞ。

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