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May 13, 2006

相反する気持ち

『白夜の女騎士』に関して、まさにこれがアンビバレントな感情というものであろう・・・というものを味わっています。

蜷川×野田という演劇ファンなら興奮せざるをえない組み合わせで、朝日の評によれば、
初演の野田演出よりも、
蜷川演出が、”重要な水源を掘り起こし、それを激しく噴出させ””最近の蜷川演出の中でも、これは特にエネルギーを傾注した意欲作と言っていい。”と書かれ、大成功のようです。
その中で、”なかなかの好演”をした松本潤は凄いし、
そのみずみずしい演技は、ファンにとっても胸キュンものです。

でも、どうしても、蜷川さんの構想(巨大妄想とも言う)の中の一つの駒・道具でしかない印象をぬぐえないのです。
俳優というのは、そういうものである・・・と言ってしまえばそれまでですが、
役者も、観客も、ストーリーがわかって、何を表現したいかがわかるという共通意識の中での駒なら、抵抗はないのです。

潤くんは、納得するまで質問し、
自分の中に演じるイメージを作り上げて、
それを表現する・・・ということで、演じてきたと思うのです。

でも今回は、読んでもわからないし、演じると5時間のうち4時間ダメ出しをされる・・・という混沌の中で、もがき苦しんでいたようです。
その結果として、巨大な野田・蜷川ワールドに放り込まれた、ウブで新鮮でピュアなサスケになることができたわけですから、
『白夜の女騎士』全体の成功に寄与したということでしょう。

でも、松本潤の演技の独特の魅力は、
感情が盛り上がったところで、
ちょっと引くところにあると思うのです。
例えば、きみペでスミレちゃんへの激情があるのに、さりげなく引いたとき、
観ているものの心をグイっとわしづかみにするんだと思うのです。

残念ながら、『白夜の女騎士』は、言葉遊びや、視覚に訴える演出が多く、
演者の心の動きに、じっくりと観客がついていくという間を与えてはくれませんでした。

また、同じ難解でも、焦点を絞って突き詰めていけば、その人の感性や経験から、それなりの解釈が可能なら、掘り下げていく面白さがあると思うのですが、
白夜の女騎士に関して言えば、野田さんと蜷川さんの頭の中にだけ正解があって、
観客にわかるはずがないということを前提にしているように思うのです。
つまり、作り手の傲慢を感じるのです。

そういう意味で、この舞台については、私の中で、
是と非の、相反する感情があるのです。

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