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September 10, 2005

8人の登場人物は、私自身?

2005/05/13(Fri) 17:57
このエデンの東に関して、私は客観的な突っ込んだ意見を書く気になれないんですよ。
確かに、前半はもうちょっとテンポ良くてもいいかな・・・とか、あんなやさしいお父さんにあんなに反抗したり、銃で撃つのは???だし、アブラも優等生過ぎるし・・・とか、突っ込みどころは、いくらでも出てくる。
でもね、そういうことを論じる気になれないのは、
登場人物のすべてが、皆、痛々しく、悲しく、ただただいとおしくて、抱きしめてあげたい衝動に駆られるの。
そして、そんな人間の弱さを、目の前の舞台で3時間近く生で、能力の限界に挑戦しつつ誠実に演じている様を見ると、
何も考えず、この素晴らしい舞台に身も心も委ねたいと思ってしまう。
(あっ、でも皆さんは、私のこんな身勝手を無視して、どんどんご意見を書いてくださいね)

1回目に見た時は、感激して涙涙だったけど、
2度目に見た時は、冷静になっていて、感動もしないし、淡々と見ていた。
なのに、ラスト近くキャルがテーブルの下でうづくまって嘆いている辺りで、
私の太ももに、涙がポトッポトッて落ちてくるの。
3階だったから(トコさん、3階席だったんですよ)、下の舞台をオペラグラスで見るために、アゴを引いているので、
涙が頬を伝わらず、直接ズボンの上に落ちてくるの。
こんな経験って、初めてだった。
この感情って、何だろう?って思ったの。

そして、ふと思った。
8人の登場人物のキャラが皆立っていて、全く違う人間なんだけど、
実は、8人のすべてが、私自身なのではないか・・・と。

私もケイトのように、子供を愛しながらも思わず残酷な言葉を吐いてしまっているのではないか・・・
パン屋の姉弟のように、自分達だけがいい思いをするために、人を責め、
だけど、人からはうらまれたくない。
アダムのように、いかにも正論を言いながら、実は人を傷つけているのではないか・・・
アブラのように、私は全部わかっているわよ・・・と、とうとうと説教じみたことを言っているのではないか・・・
アロンのように、人から期待される自分像を演じながら、それに相当する賞賛を得られることを内心では要求しているのではないか・・・
キャルのように、まわりのすべての人に愛を求め、満足するほどの量が得られないと嫉妬しているのではないか・・・
ウィルのように、よその家庭の子に手を差し伸べて、自分の心の乾きを埋めているのではないか・・・
などなど。。。

ですから、例えそれが演技・演出を裁くことであっても、
我が身を裁かれるようで、身を切られるように辛い思いに駆られる。
最後近くのキャルののた打ち回る嘆きは、
すべての人物の矛盾・不条理を一身に背負ってしまい、
そのあまりの重さに耐え切れず、救いを求めている魂の叫びに聞こえる。

舞台俳優・松本潤に落ちた。 / ミツコ ♀ [関東]

私が、松本潤に落ちたのは、ごくせんの再放送の7話の警察の取り調べ室での演技。
それまで、まったく彼の存在を知らなかった。
ごくせんの初回から見ていたけど、それまで意識にのぼったことがなかった。
ミーハーの私だから、今までいろんな俳優さんをいいわあ・・・と思ったことがあるけど、
明らかに、あの瞬間の、あの演技に落ちた・・・というのは、初めてのこと。
それだけ、人の心をとらえる強烈な演技をする人なんだと思う。

そして、初めてエデンの東を見た時、
アロンを連れて母親のところヘ行き、母親からも拒否されるときの演技で、
私は、舞台俳優・松本潤に落ちた。

ドラマや映画の松本潤と、舞台の松本潤は、まったく違うと思った。
映像は、たくさん撮影されたものから、一部を切り取られ、編集され、
そして、視聴者は、同じ映像を何回でも繰り返し見ることができる。

でも、舞台は、一瞬の残像がすべて。
見る人の席によって、角度や光のあたり具合も違うだろうし、
見る側のその時の意識次第で、見えるものも聞こえるものも選別されているような気がする。

だから、私が舞台俳優・松本潤に落ちたときのあの演技・あの表情・あの声は、
彼と私との、一瞬の火花散った呼吸のぶつかりあいで、永久に二度と存在しない。
だからこそ、燦然と記憶の中で輝く。

あああ・・・、舞台の松本潤は、凄まじいエネルギーで、私達を彼の世界に引きずり込んで、魅了する。。。


No.804 - 2005/05/13(Fri) 18:39


声のトーンに変化が欲しいかな。。。 / ミツコ ♀ [関東]

まみこさん
>声のトーンがあまり変わらないことが気になってしょうがなかったです。

私も実は同じことを思っていました。(終ってからの、星フリのアンケートに書くつもりでしたが)
初めて見た時は、ストーリーに入り込んでいて、気がつきませんでしたが、
二度目に見た時は、声の強弱・高低・起伏・色合いなどが、もっと、こう、波打つように・・・っていうのかな、
そうなれば、もう、最強なのに・・・と思いました。
つまり、銀粉蝶さんのように・・・ということなんだけど。。。

ベルナルドの時とは、雲泥の差なくらい素晴らしい進歩を遂げたのですが、
向上すれば、またさらに欲が出てきますね。

まあ、課題がたくさんある方が、ファンとしては、これからの成長が楽しめていいのですがね。


No.806 - 2005/05/16(Mon) 00:53



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