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September 10, 2005

エデンの東・第1回鑑賞

2005/05/03(Tue)
まっさらな気持ちで見たいと、映画は見ないでの初観劇でしたが、(実は舞台を見ながら、あら、見たことがある気がするわ・・・と、古い記憶が呼び起こされました)
キャルの魂の叫びに、「あなたは悪くない! 悪くないのよ」と、抱きしめてあげたい衝動に駆られました。
一見、善人のような人が、実は一番人を傷つけるんだよ・・・。
何故なら、それは自分の弱さを正当化する手段が善人であることだから・・・というのが、よくわかる芝居でした。
だから、悪魔の入った笑い・・・とか言われ、ウサギを殺したりしていたキャルが、
カーテンコールで、天使のように可愛い姿・しぐさで何度も登場したのは、
本当のキャルの内面は、これなんだよ・・・という提示のように思われました。
芝居が終った後のカーテンコールの登場って、
役から素に戻っての挨拶・・・というのが、一般的だと思いますが、
今回に関しては、松本潤の演じる天使の面のキャルだと思いました。

潤クンの演じるキャルは、切れば血が滴り落ちる、生身の人間がそこにいました。
確か、鈴木裕美さんが、潤クンを評して、「俳優とは、心を表現するプロである・・・ということをよくわかっている人だ」というようなことを言っていましたが、
まさに、そのプロ、しかも超一流のプロであることを見せつけてくれました。
母親や父親に受け容れられないときの苦悩の表情は、目を細め、こみ上げてくるものを必死で耐え、あの表情を見るだけで、胸がしめつけられ、涙をそそります。

見た目や、年齢設定は、金田一クンの頃ですが、
あの年齢の時の潤クンが演じても、イッパイイッパイだった気がします。
あれから、たくさんの経験や失敗を重ね、21歳の今だからこそ、
余裕を持って、17歳の心情の揺らぎを、緩急つけながら演じることができたのではないででしょうか。
100の力があるから、10や20に抑えた演技から100近くの爆発・・・というようにコントロールすることができて、
だからこそ、見る者は、そのうねりに安心して心を預けることができ、共感の喜びに打ち震えることができるのだと思います。
素晴らしい時間と空間を共有することができました。

なんと言っても特筆すべきは、母親役の銀粉蝶さんのドギモを抜く迫力ですが、
だからこそ、愛を求める幼子のようなキャルとの演技のバトルが見所で、
潤クンは、本当に相手役の女優さんに恵まれていますね。
でもこれはきっと、お互い様なんでしょうね。


No.787 - 2005/05/03(Tue) 14:14


エデンの東の内容は語れない&潤クンの声 / ミツコ ♀ [関東]

エデンの東って、潤クンの演技が素晴らしかった・・・とかは語れるんだけど、
芝居の内容そのものって、私には語りにくいんですよ。
特に後半なんかは、見ていても重くて、終るとズシッときて、言葉にできない。

東京タワーなんかは、あれやこれや好き勝手を気楽に書けたのね。
でも、エデンの東は、登場人物一人一人が、こうするしかない・・・という説得力があって、
それぞれの思いがすれ違ってしまうんだけど、
他人がとやかく言えない重さを、持っている。
ラストは、キャルにとっては、本当に幸福なのか・・・とか、素朴な疑問もあるんだけど、
人間存在の重さを、各キャストが体現していて、そういうことに踏み込めない神聖さがある。

ですから、内容そのものについては、この舞台が全公演を終了して、キャスト全員が役から離れた後でしか、私には語れないかもしれない。(←まあ明日、心変わりしているかもしれないけれど)

ところで、今回の公演で潤クンが良かった点の一つが、声。
あの独特な声そのものなんだけど、とってもナチュラルで聞きやすかった。
いかにも舞台用の発声をしています・・・というのでは全然なくて、
ドラマや映画と同じように聞こえるんだけど、
力強くて、ハッキリしていて、でも自在な感情表現がなされていて、文句のつけようがない。(専門的なことは全くわからないけど、一観客としては、無問題)
役者は、『一・声、ニ・姿、三・・なんでしたっけ?(どなたか教えてください)』と言いますが、
姿は頭が小さくて、バランスが美しくて、華があって、キラキラ輝くスター。
声は、個性的で、聞きやすくて、舞台人として武器になると思った。


No.793 - 2005/05/05(Thu) 23:41

神に裁かれる部分って?(エデンの東) / ミツコ ♀ [関東]

ななさん、初登場、とってもとってもうれしいです。
「奇跡の人」が鈴木裕美さんの演出だったんですね。知りませんでした。
鈴木杏ちゃんと大竹しのぶさん版かな?

私、鈴木裕美さんの舞台って、客席の誰にもわかりやすく・・・ということを、一番念頭に置いて演出されているような気がしました。
初日から、少しづつ変更点があるようですが、どうしたら、こういう感情が一番伝わるかしら・・・ということが基準にあるような気がします。
私、これがわからないなら、わからない客の方が悪いんだ・・・みたいな舞台、イヤなんです。
舞台の醍醐味って、舞台の役者と観客が、一体となって盛りあがって陶酔することだと思うのね。
だから、今回のエデンの東は、とても気持ちがいいです。


fufuさん
>誰もが持つ神に裁かれる部分を見る側に、
>思い知らさせてくれる内容でした。

ずっと、この部分が引っ掛かっています。
どういう意味なのでしょう?


No.795 - 2005/05/06(Fri) 23:08

ファンでない友達の感想 / ミツコ ♀ [関東]

9日一緒にエデンの東を見に行った友達は、歌舞伎から、芝居、ミュージカル大好き人間。
開演前に、新大久保で待ち合わせて、生ジョッキを二人でグイグイ。
仕事後で疲れ果てていた彼女は、すっかり気持ちよくなって、
眠い、眠いを連発。
「芝居を見ながら、絶対寝てしまうわ」とのたまうので、
一緒に見ながら、彼女が眠っていないか気になって。。。
でも、最後まで、シッカリ見ていましたよ。

終って、「面白かった~」と。
「松潤は、キレイだねえ。。。舞台栄えがして、スター性があるわ。
えッ、173センチしかないの。もっと、大きく見えたわ。
ベテランに比べたら、声がこもる感じがしたけど、そのうち気にならなくなった。カーテンコールが面白かった。土下座とか。」
藤原竜也クンと鈴木杏ちゃんのロミオとジュリエットを見たと言うので、
「藤原クンと潤クンって、どう違う?」って聞いたら、
「うう~ん。藤原クンの方が、イッチャッテタ。ジュリエットと会った時の喜びの顔なんか、スゴイの。」とか言ってました。
「松潤、これから舞台でやっていけるかしら?」と聞いたら、
「うん、やっていけると思うよ。でも、まるでお母さんだね。」って、言われちまった。

別れるとき、「エデンの東の舞台が夢に出てきそう」と言っていたのに、
次の日のメールで、
「家に帰ったら、息子が、小鍋から直接ラーメンを食べていて、一気に現実に戻されちゃった。松潤は、伸び盛りだねえ。。。」ですって。


No.801 - 2005/05/11(Wed) 22:55

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