« 善人と悪人 | Main | 長男のいじめ。 »

September 10, 2005

役者エゴの双璧

05/31
私、真田広之クンが20歳の頃から、20年近く熱烈ファンだったんですよ。
彼の断然ベストパフォーマンスは、35歳の時の蜷川さん演出の『ハムレット』。
(オフィーリアは、松たか子さんでした)
初めて観たとき、あまりの驚き・感動に、銀座セゾン劇場の椅子からしばらく立ち上がれませんでした。
セリフを歌うということは、こういうことなのか!
七色の声とは、こういうものをさすのか!
日本にこんなすごい・素晴らしい俳優がいることを、
世界中の人に胸を張って、是非見てもらいたい!と、切に思いました。

そして、このハムレットは再演され、
芥川比呂志以来のハムレットと評され、
ロンドン公演も行なわれ、大絶賛でした。
彼のハムレットを見た、本家本元のロイヤルシェークスピア劇団が、
リア王の道化役を・・・となり、日本とイギリスで、英語で上演され、
真田クンは、王室からサーの称号ももらいました。

私は演劇に詳しいわけでもないし、たくさん見ているわけでもなかったけど、
あの時のハムレットは、人種が違おうと、言葉が違おうと、
人間なら誰しも魂を揺さぶられるに違いない・・・と確信がありました。

そして、潤クンのエデンの東。
グローブ座の右側の端近くの1階で初めて観たとき、
スター誕生!と思いました。
荒削りだけど、キラキラ光りが四方八方に発していて、
ここに、こんなにも人の心を打つ魅力的なスターの卵がいるよ・・・と、
世界中の人に知って欲しいと思いました。
今はまだつぼみだけど、あらゆる可能性を持っているから、
誰か、この松本潤を、いろんな切り口で育ててあげて~と思いました。

真田クンも潤クンも、仕事にかける情熱は半端なく、
芯が強く真面目で、周りの人たちを巻きこんでいくリーダー性もあって、
根本的なところで、とってもいいヤツ。

でも大きな違いは、真田クンは、その人間性がそのまま演技やイメージに現れるのに対して、
潤クンは、エロかったり悪かったり、表面に現れるものが、複雑で豊か。
だからこそ面白いし、可能性も多岐にわたると思う。
それから、真田クンがどんなに好きでも、オペラグラスを使おうとは思いませんでした。

ところで、青井陽治さん(翻訳・演出家)が言っていました。
「役者エゴの双璧は、真田広之と前田美波里だ」と。
二人とも、協調性があって、エゴという言葉にはほど遠いタイプのように一見思えますが、
青井さんは、どういう意味でそう思ったのか、聞いてみたいことでもあります。

ただ私が思うに、どのような仕事であろうと、長く成功していくには、
強烈なエゴ、自己愛が必要不可欠なものだと思います。
俳優であれば、演じている自分が好きで好きでたまらない。
そんな好きな自分をさらに好きになるためなら、どんなことでもする。
ですから、今回のエデンの東で、潤クンが、舞台の魅力にハマッタ・・・というのは、
本当によかったなあと思います。


No.821 - 2005/05/31(Tue) 17:29

|

« 善人と悪人 | Main | 長男のいじめ。 »