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September 10, 2005

善人と悪人

06/03
この芝居の中で、父と兄は善人、キャルと母は悪人・・・のような区別がされていましたが、
エデンの東の中での善人というのは、聖書に象徴される狭い価値観の中で生きることだと思う。
キャルと母親は、それが小さな世界と気づいてしまっただけ。
わずか17歳で大豆の先物売買に成功して、しかも目的の額の儲けが出た時点でやめるというのは、大物だと思うんですよ。
例えば、父親と兄が直径5センチの円の中に住んでいるとしたら、
キャルと母親は、直径10センチ以上の世界に住んでいるようなもの。
そういう子が、もう一度狭い世界に戻ることは不可能だと思うの。

だから、母親から拒否され、父親からの許しを得たからと言って、すでに自分の居場所ではないと思っていた家で生きることを、キャルが至福のように思っていることが、
私には、違和感があるんです。
でも、ラストにとても感動した・・・という方が多いようで、
私の感じ方がおかしいのでしょうか???


No.826 - 2005/06/03(Fri) 23:48

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