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March 29, 2005

詩史は、残酷な女の子

2月4日(金) 13時24分
何故、詩史が子供で、夫や透の母が大人に思えるか・・・というと、
夫や透の母が、嫉妬とかマイナスの感情を思いっきり表現していたからだと思う。
大人になるということは、理不尽・不条理を受け入れざるを得ないんだということを、イヤでも実感することの積み重ねだと思う。
そうすると当然、自分の醜い感情とも向き合わなければならない。
それを岸谷五郎さんや余貴美子さんは、逞しく表現していた。

それに対して、詩史の内面世界に、不条理はない。
思い通りの、自分で気に入った人生を送ってきている。
透を毎日4時に電話を待たせるという理不尽きわまりないことをしているのに、自分の残酷さに気づいていない。
だから、子供。
透は、好きなときに、取り出して遊ぶオモチャだったんでしょうね。

詩史と透の間には、愛は感じられない。
マイナス感情を見せないで3年間も付き合っている詩史は、美しい仮面をかぶっているとも言える。
愛されているという実感は、自分の情けなさ・いやらしさ・醜さ・ダメさを、相手が知っていて、「それでも愛している」と言ってもらえたときだと思う。
仮面の詩史が、どんなに一途に慕われても、一般的感覚を持っていれば、不安で仕方ないと思う。

なのに、そんな不安も感じず、すべてを捨てて、パリまで追いかけていった詩史は、オモチャから飛び立とうとしている透を、また自分のオモチャに引き戻そうとしている、残酷な女の子。

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