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March 29, 2005

哲学的な顔&あがなえないフェロモン

2月6日(日) 21時3分
今まで、若い男の子が、年上の女性に恋する映画というのは、古今東西、数え切れないくらいあったと思うけど、
東京タワーは、若いのに精神年齢がものすごく高い男の子二人の話だというのが特徴だと思う。
そういう意味で、岡田クンも潤クンも、はるか年上の女性を包み込むだけの魅力を持っていて、素晴らしいキャスティングだったと思う。
ただ、詩史が子供にしか見えなかったため、相対として、透が若いのに老成しているように見え、
音楽的な顔じゃなくて、哲学的な顔に見えちゃったんだよね。
だから、精神年齢が上に見える透が、おこちゃまの詩史をあんなに恋慕うというのが、イマイチしっくり来ないんだわ。

そういう意味では、耕二・喜美子ペアの方が、バランスがとれていて、納得のいくカップル。
それに、はじめは耕二に引っ掛けられて弱い立場にあった喜美子が(3万円の使い方が、この微妙な力関係を的確に表していてウマイ!)、
次第にバージョンアップしていって、耕二を振りまわすようになるという、
力関係のダイナミックな変化があるので、
バランスうんぬんが、固定した力関係の詩史・透ほど気にならない。

耕二と吉田のお母さんは、一瞬の映像だったからこそ、印象が強くて、本当に残酷なぐらい美しいカップルだった。
どんなに若くてカッコイイ男の子でも、娘の同級生に落ちるというのは、まずあり得ない。
でも、それがあり得るためには、とんでもないほどのフェロモンが、発散されなくちゃいけないと思うんだよね。
容姿ウンヌン以前に、そういうフェロモンを持っている俳優でなきゃ、耕二役はやれないんだよね。
清楚な吉田のお母さんと、線が細く可愛いとも見えるような松潤・耕二の組み合わせだからこそ、
はかなげで、そそられる。
ムキムキ・男くささプンプンだけが、男のセクシーじゃないんだよね。
自殺未遂するほど罪悪感を感じ、なのに、ずっと耕二を思いつづける、そんな悲しい女と、
ちゃらちゃら耕二の組み合わせは、まさしくドラマ。。。
その後の修羅場を、セリフだけで説明して、あえて映像にしなかったのが、
妄想が膨らんで、いいわあ~。

ひらひらさんの、
>どんなよい夫でもたとえ子供がいても抗えないものが恋だと思うんですが、

これが、吉田のお母さんなんでしょうね。

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