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February 22, 2005

嵐版WSS語り『人間の愚かさと愛』

2005/01/14(Fri) 22:58

東京タワー公開が明日となっても、頭の中では、ベルナルドのプロローグでの動きが、反すうされています。
もう一度、いや、もう何回でも、嵐版WSSを見たい。。。
私、東京で2回見れば十分だと思っていたんですよ。
でも、その後、PCに張りついて必死でチケット探しをして、大阪で楽まで見て、
それでも、まだまだ見たい。
何がそんなに私の心を捉えて離さないのか・・・と考えてみました。

荒削りで、日々進歩を感じられる3人を見ることが無上の喜びであったのも事実だけれど、
WSSが、『人間の愚かさと愛』という普遍のテーマであり、
登場人物それぞれに感情移入できるドラマだったからかもしれないと思います。
それは、たぶん、キミペの不器用なスミレちゃんだから惹かれ、
愚かな対応しかできない彼女だから、延々と長い間、語りたくなっちゃうのと共通するのかもしれません。

WSSは一般的には、人種対立などの社会的テーマを含んだミュージカルのようにとらえれるのでしょうが、
私には、人間の愚かさ・悲しさしか浮き上がってこないんです。
アニータを襲うのも、リフというリーダーが生きていたら、起こらなかったことだと思うんですよ。
一つタガがはずれた時の人間の怖さ。
マリアは、アニータに、「あなたも愛したことがあるならわかるはず・・・」と、自分とトニーの愛を認めてくれるように迫りますが、
愛したことがあるなら、ベルナルドを失ったアニータの絶望もわかるはず。
でも、自分の愛の方が大事。
それは、若さゆえの傲慢に思える。
ベルナルドも、妹への愛が、ジェット団のトニーへの憎しみになり、
チノも、リーダー・ベルナルドへの愛と尊敬、マリアへの愛が、トニーへの憎悪となる。
誰もが、愛という名の幻想に支配され、理性を失い、知恵を働かせるよりも、憎しみに変化させる。
それは、古今東西、ほとんどの人間に共通した感情であり、
そういう醜い姿を、美しい音楽と踊りでオブラートに包んで、観る者を感動の渦の中に巻き込む。。。
甘いだけのものより、苦い隠し味があるからこそ、深く感動しますもの。

そして、嵐版WSSの成功の一因に、分別くさい俳優がいなかったこともあると思うんです。
演劇を見に行くと、自分の技量に酔ったようにセリフをたたみかけてくるような俳優がいるけれど、
今回は、全員が能力の限界に挑戦している様子がすがすがしく、
どのような場面でも、舞台上で、真剣にバトルしている感じで、
観るたびに、新鮮な喜びを感じられました。
出演者の様子は、ジェット団とシャーク団の無意味な対立とは対極にある、
より良いものを作ろうとの一致した目標が芯にある、真剣なバトルであり、協力であり、喜びだったのだろうと、想像できました。
まさに、それこそが愛だと信じられる、このカンパニーの潔さがありました。
そういう渦の中に、私も加わりたい・・・
そんな願いが、私をWSSに惹き込んでいかせたのかもしれません。

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