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February 10, 2005

WSS2回目鑑賞

2004/12/18(Sat) 14:53
はじめて見たとき、エロイと感じた潤ナルドが、
すでに悲劇的結末を知ってしまった今回は、
アニータとの絡みも、美しく細い二人の身体のせいもあってか、
狂おしいほどお互いの生をまさぐっている、痛々しくも切ないものに感じてしまいました。

そして、大人にはまだまだなれない、少年ベルナルドに思えてきたのです。
髪をトサカのように高く上げ、頭のテッペンからつま先まで神経を行き届かせ、カッコイイ男に見せようとすればするほど、
アメリカ社会の中では虐げられているプエルトリコとしての、誇りを保とうと必死で背筋を伸ばし、
アニータという成熟した女性を喜ばせ、それを皆に見せることによって、
リーダーとしてのカリスマを示そうとしている、
まだ、自分の身の丈を知らない幼い男。
だから、ちょっとした挑発でキレテしまい、破滅ヘの道を突き進んでしまう。

世界中、様々なベルナルドが演じられてきたでしょうが、
松本潤ベルナルドは、そんな危うい魅力で、WSSという古典的ミュージカルの最高峰の中で、美しく存在していました。

シャーク団や様々なものを守るために鎧を身にまとっている潤ナルドに対して、
翔トニーは、すべてを捨ててもマリアとの愛に生きようとする。
この二人の対比が、
エロイとかカッコイイとかの、今までの自分のイメージを守る潤クンと、
トニーやれるの?大丈夫?という声のみならず、自分でも「まいったな」と思った、守るべきものがなく捨て身で挑んでいった翔クンとの、
クッキリとした対比になっていました。
翔クン、前回(10日)見たときより、歌もセリフも伸びやかになり、信じられないほどでした。(失礼)

今回は、比較的前の方の席だったので、
「チキン野郎!」と何度もトニーに迫る時の、イカレタ表情とか、
トゥナイトを五重唄する時の、決然とした表情などが見れて、本当に素敵でした。
映像で、表情の演技をこころゆくまで堪能したいと切に思いましたが、かなわぬ願いですね。
そして、アニータとベルナルドの二人の世界や、もっと突っ込んだやりとりを見たかったなあ・・・と思うのと同時に、
潤クンのトニーを是非見てみたい・・・と改めて思いました。

今日のAJSで、『BLUE』の、ちょっと鼻にかかった甘いソロを聞いたら、
彼の歌声は、男っぽい役より、甘いラブソングにふさわしいと思いました。

今回のWSSは、マリアの鈴の音のような美しい歌声と、翔クンのまったくジャンルの違う歌声が、不思議なコラボになって、
美しいもの同士が重なっても決して生まれることのない、
新たな力強い魅力となって、胸にズンズン響いてきたのですが、
潤クンのあの個性的な歌声が鍛えられて披露されたら、
ミュージカルの中で、どのように生かされてくるのか、是非聞きたいものです。


2004/12/18(Sat) 19:01
2度目に見て、「愛」を強く感じずにはいられませんでした。
それは、劇場に向かう電車の中で読んだパンフレットの中の、演出のジョーイの言葉、
「私達は、愛にしがみつくしかないでのす。なぜなら愛以外に恐れに打ち勝つすべはないからです」に、とても共感したからです。

宝塚、ジャニーズ、その他、違う文化から集められたそれぞれにとって、
WSSという未知のものに向かうことは、恐れでいっぱいだったと思います。
それに打ち勝つのは、作品に対する愛、共演者・スタッフに対する愛、見にきてくれる人達に対する愛であって、
愛があればこそ、努力することが喜びとなるというのは、私に限らず、大勢の人が経験したことがあると思います。

そして、パンフの中で各出演者は、『生きていく上で譲れないこと』として、
「学ぶという気持ち」「仲間」「自分の声」「悔しいと思う気持ち」「意識する」「意見を尊重する」「自分の世界を持っている」「出会った人々」「愛する気持ち」などを挙げていました。
そうすると、舞台の上のすべての出演者は、それぞれの譲れないものを持ちながら、
WSSという一つの作品の完成のために、互いに愛で結びついているんだなあ・・・と思えてきたんです。

舞台を見ながら、あまりに温かい幸せなものを感じてしまって
天勢さんじゃないけど、
このカンパニーにもうすぐ別れがくるんだと思うと、泣けてきてしまったのです。

カーテンコールの時の潤クンは、主演でもなく、ほぼ初舞台に近いにも関わらず、
出演者を代表するかの雰囲気と態度で、満面の笑みでした。
多分、このカンパニーを成功させようと、舞台の裏で彼なりの心遣いをたくさんしていて、
みんなで作ったこの舞台、スゴ~クいいでしょう・・・と自慢しているようでした。
そんな彼を、思わず抱きしめたい・・・と思ってしまった、痛い私です。


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